いよいよ正期産に入り、いつ赤ちゃんが生まれてもおかしくない妊娠38週を迎えました。 陣痛がいつ来るかとソワソワしたり、立ち会いや陣痛バッグの確認など、パパ自身も緊張と期待が混ざり合ったりした時間を過ごしているのではないでしょうか。今の時期は、いつ赤ちゃんが生まれて、家に来ても良いように、掃除をして準備を進めてみても良いかもしれません。
例えば、
「無痛分娩の予定なのに、ママが『痛かったらどうしよう』と不安そうにしていて戸惑う」
「予定日や誘発の日程が決まっているのに、思い通りに進まなくてママがショックを受けている」
「分娩室で自分は何をすればいいのか分からず、手持ち無沙汰になってしまいそう」
「自分の親から『生まれたらすぐ病院に行くね』と言われているが、ママの反応が微妙で間に挟まれている」
「良かれと思って『仕方ないよ』となだめたら、逆にママを怒らせてしまった」
そんな経験はありませんか?
妊娠38週は、「いよいよだと構えるパパ」と「現実的な恐怖・予定通りいかない焦りと戦うママ」で気持ちのずれが生まれやすい時期です。
パパがママの心理を理解し、一歩踏み込んでサポートするためのポイントをお伝えします。
妊娠38週のパパが今からしておきたいこと
① 出産は「想定外」が当たり前。ママの心の揺れに共感する
「計画無痛分娩だから、この日にすんなり生まれるだろう」
「陣痛が来たら一気に入院して生まれるのかな」
とイメージしていませんか?
実は、出産において理想通りや予定通りにいくことの方が珍しいのが現実です。
自然分娩を希望していても、陣痛を促す「誘発分娩」になることがあります。また、計画無痛分娩でも予定していた日に生まれるとは限りません。子宮の出口がなかなか開かず、数日かけて陣痛を促したり、一度中断したりすることもあります。
また、分娩時間が想像より長くなったり、急きょ帝王切開が必要になったりと、バースプラン通りにいかないことも珍しくありません。
この時にママは、
「想像していない状況にとまどっている」
「仕方ないと分かっているけどショック」
という気持ちを抱える場合があります。
ここでパパがフォローしようと
「仕方ないよ」
「安全が第一なんだから」
と論理的に言ってしまうと、ママは自分の戸惑いやショックを受け止めてくれないと感じ、不機嫌になったり怒ったりする可能性があります。
パパはママの気持ちに焦点を当てて、
「思っていたのと違うと戸惑うよね。楽しみにしていた分、ショックだったね」
と共感してあげると、ママの気持ちも少しずつ落ち着いてくると思います。
また、出産は赤ちゃんのタイミングで生まれてくるので、「まだ生まれないの?」「もう生まれたの?」ではなく、「頑張ってくれてありがとう」の言葉を伝え続けましょう。
② 無痛でも“完全に無痛”とは限らない
「無痛にしたんだから、痛くないはず」
「無痛分娩なのに、なんで痛いって言うの?」
などは禁句ワードです。
麻酔の効き方には個人差があるため、普通分娩よりは痛みがマシくらいに思っておくと良いでしょう。「思ったより痛い」が出産の失敗ではないことを知っておくと安心です。
また、計画無痛分娩は「この日に絶対生まれる」ではなく「この頃に出産に向けて動き出す」くらいのイメージです。
そのためパパも、数日分のスケジュール調整や上の子対応、緊急連絡先の確認などを、少し余裕をもって準備できると安心です。
計画無痛分娩では、日程変更や麻酔調整、誘発追加、出産時刻のずれが起こることがあります。
だからこそ、「予定通りにいかなくても、それは失敗ではない」ということをママもパパも知っておくと、気持ちが少し楽になるかもしれません。
パパにとっても後悔のない日になるように、あらゆる想定をしていてください。
③ パパにできる最大のサポートは「ママの孤独をなくすこと」
出産の痛みや不安と戦うママのそばに寄り添い、孤独にさせないことは、パパにしかできない大切な役目です。 陣痛に耐えるママを支えられるのはパパだけです。自然分娩でも帝王切開でも無痛分娩でも、どんな出産のスタイルであっても、ママが命がけで赤ちゃんを迎えていることに変わりはありません。
その横でご飯を食べたり、寝たり、ゲームをしたり、スマホを見たりといった、ママと温度差のある行動をしてしまうと、ママはとても不安になります。
できればママが少しでも楽になるようにパパが何をしたらいいか考えて過ごすと、ママも心強いでしょう。
④ ママに「入院中はパパにしか来てほしくない」と言われたら
出産や入院中に誰に来てもらうかは、ママの気持ちが一番大切です。出産時や入院時は全身が痛く疲れ果てていることが多いため、義両親などは気を遣い、入院中のお見舞いは遠慮してほしいと思っているママもいます。
また、味わったことのない疲労感やメンタルの不安定さ、赤ちゃんを守らないといけない本能で、パパだけでなく実の両親へも感情がコントロールできない「ガルガル期」に入るママもいます。疲れ切っている様子や感情のコントロールができない姿は誰もが見られたくない姿だと思います。
まずはパパから「出産のとき、入院中は誰に来てもらいたい?」と優しく聞いて、ママの希望をしっかり受け止めましょう。もしママが気を遣ってしまう場合は、 「僕から、退院して落ち着いた頃に連絡すると伝えておくね」 と伝えて、ママとパパのご両親の間に立つ調整役になってください。ママが気を遣わずに過ごせるように、ママが会いたい人だけ来てもらうように配慮し、安心して出産に集中できるように支えるのは、パパにしかできない大切な役割です。
出産はパパにとっても人生の大きな節目です。 焦らず、慌てず、ママの心に寄り添いながら、しっかりサポートしていきましょう。 命が生まれるその瞬間を、二人でしっかり迎えられますように。


