すれ違いが起きやすいコミュニケーションとは?

妊婦さんの体調は日々変化するので、今までは何気なくこなしていた家事が大きな負担に感じて、パートナーに手助けをしてほしいと思う時が増えてくると思います。
そんな時「こちらの気持ちや体調の悪さを汲み取って動いてほしい」のに動いてくれないパートナーに対して、もやもや・イライラしたというエピソードをよく耳にします。
このコラムでは、二人のママのお話を例にして、すれ違いが起きやすいコミュニケーションの特徴と、そうならないためのコツをお伝えしていきますね。

最近ずっとつわりで体調が悪くて…だから、パートナーに皿洗いを代わってほしいなと思って、相手に聞こえるくらい大きな音を立てて皿を洗いました。でもパートナーは気付いてくれず、ずっとスマホゲームをしていたのでイライラしました。

お腹が大きくなってきて家事をするのも一苦労です。皿洗いを手伝って欲しかったので「今日は洗濯も掃除もして疲れたよ」と言いながら皿を洗いました。でも、パートナーは「お疲れ!」って言うだけで、皿洗いを手伝ってくれずテレビを観ていたのでもやもやしました。
「体調が悪いからパートナーに皿洗いをして欲しい」と思っているのに、パートナーがそんなママ達の気持ちに気付いて動いてくれないと、もやもや・イライラしますよね。どうしてパートナーは、こちらの気持ちに気付いてくれなかったのでしょうか。
一般的に、表情や態度などの『言葉を使わないコミュニケーション』や『間接的なコミュニケーション』を用いると、伝えた人の本当に言いたいことが伝わりにくいと言われています。
A子さんの場合「大きな音を立てて皿を洗うこと」は『言葉を使わないコミュニケーション』にあたります。またB子さんの場合「今日は洗濯も掃除もして疲れたよ」という表現は『間接的なコミュニケーション』にあたります。そのため、パートナーにはママ達の体調不良や「皿洗いをしてほしい」という本当に言いたいことが十分かつ正確に伝わっていない可能性があります。
「自分の事情」と「相手にしてほしいこと/してほしくないこと」をセットで伝える

A子:伝わっていなかったの!?私の言いたいことが伝わっていた上で、パートナーはやってくれないんだと思ってた…

じゃあ、どうやってパートナーに伝えたらいいの?
「言葉を使わない/間接的で/曖昧な伝え方」は、自分の伝えたいことが相手に伝わりにくいコミュニケーションです。裏を返せば「言葉を使った/直接的で/具体的な伝え方」は、自分の伝えたいことが相手に伝わりやすいコミュニケーションだと言えます。伝え方のポイントとしては、この3つを意識してみるといいですね。
伝える内容としては、①自分の事情(体調・状況・気持ち)と、②相手にしてほしいこと/してほしくないことをセットで伝えることがおすすめです。
夫婦といえども一日中一緒にいるわけではないので、意外とお互いに知らないことがたくさんあります。特に妊娠や出産の時期は、お互いにとって初めての経験が多いので、パートナーがママの体調の変化を十分に把握できないことはもちろん、お互いに何を思って行動しているのか分からないこともたくさんあります。そのため、
①(私は)こういう自分の事情(体調・状況・気持ち)があるから
②(あなたに)〇〇してほしい/〇〇してほしくないと思っている
という順番で伝えると、あなたが本当に言いたいことが相手に伝わりやすいですよ。

なるほど。「直接的に言わなくても気付いて手伝って!」ではなくて、とくに妊娠や出産の時期には、具体的に「私はこういう状態だから、こうしてほしい」って伝えた方がいいんだ。
実際に相手に伝える内容を考えてみよう

ここからは、二人のママたちの例を参考にして、実際に相手に伝える時の内容について整理してみましょう。
●A子さんの場合
まず、パートナーに伝えたい「自分事情(体調・状況・気持ち)」について考えてみましょう。

つわりで体調がつらい中で、皿洗いがつらいこと。
次に、パートナーに「〇〇してほしい/〇〇してほしくない」ことについて考えてみましょう。

スマホゲームをやめて、皿洗いを代わってほしい。
最後に、これまで整理した「自分の事情」や「相手にしてほしいこと/してほしくないこと」を踏まえて、実際にパートナーに伝えるセリフを考えてみましょう。

つわりで体調がいまいち優れないの。だから、皿洗いを代わってほしいな。
●B子さんの場合
まず、パートナーに伝えたい「自分事情(体調・状況・気持ち)」について考えてみましょう。

お腹が大きくなって何をするにも疲れやすい中で、皿洗いがつらいこと。
次に、パートナーに「〇〇してほしい/〇〇してほしくない」ことについて考えてみましょう。

「ありがとう」って言うだけじゃなくて、皿洗いを手伝ってほしい。
最後に、これまで整理した「自分の事情」や「相手にしてほしいこと/してほしくないこと」を踏まえて、実際にパートナーに伝えるセリフを考えてみましょう。

お腹が大きくなって何をするにも疲れやすくて、ヘトヘトなの。だから、皿洗いを一緒に手伝ってくれると嬉しいな。
上記のような3ステップで考えると、相手に伝える内容を整理しやすいです。この伝え方はあくまで一例なので、あなたなりの言葉でパートナーに伝える言葉を考えてみましょう。
また、このコミュニケーションのコツはパートナー以外とのコミュニケーションにも使えますので、是非使ってみてくださいね。コミュニケーションは練習が大切なので、あなたが周りの人に言いたいことを伝える時に何度も繰り返し使うことで、コツが身についていきますよ。


