喧嘩に繋がるコミュニケーション

つわりで体調が悪い状態で家事をしている時、パートナーがソファーでのんびりスマホを眺めていたら思わずカチンときてしまいますよね。
そんな時「なんでいつもスマホばかり触っているの!」と言ってしまい、不機嫌になったパートナーと喧嘩してしまったというエピソードはよく耳にします。

まさにこの前、全く同じシチュエーションでパートナーと喧嘩になってしまいました。私はただ家事を手伝ってほしかっただけで、喧嘩をしたかったわけじゃないのに…
共に暮らしていくパートナーですから、お互い心地よく生活したいですし、極力喧嘩はしたくないですよね。このコラムでは喧嘩に繋がりやすいコミュニケーションの特徴と、そうならないためのコツをお伝えしていきますね。
私たちは誰しも、他人に立ち入ってほしくない自分だけの領域を持っています。この領域の境界線は、相手との関係が近くなるほど曖昧になります。
そのため、パートナーや家族などの親しい間柄でコミュニケーションを取る際には、意識的に相手の領域に踏み入らないよう注意する必要があります。
相手の領域に踏み入らないために、相手に何かを伝える時には「誰を主語にするか?」がとても重要です。
「どうして(あなたは)○○してくれないの!」と「あなた」を主語にした伝え方は、相手の領域に侵入した伝え方と言われています。
人は自分の領域に侵入されると、自分のことを勝手に決めつけられたように感じたり、責められたような気持ちになったりして「どうしてあなたにそんなこと言われないといけないの!」と、自分の領域を守るために攻撃モードに入ります。
このように「あなた」を主語にしたコミュニケーションでは『相手の領域に侵入した自分 VS 領域を守る相手』という構図となり、喧嘩に繋がりやすくなります。
さらに、相手が攻撃モードに入ってしまうと、本当に伝えたかったことが相手に伝わらないままになってしまいます。
一方で「私は○○と思う」と「私」を主語にした伝え方は、あくまで「私」の気持ちを伝えているので、相手の領域に侵入していません。
そのため、それを聞いた相手は安心して「あなたはそう思うのね。でも、私はそうは思わない」や「あなたはそう思うのね。私もそう思う」などと相手自身の気持ちを伝えることができます。
このように「私」を主語にしたコミュニケーションでは、お互いの領域を守りながらコミュニケーションが深まっていきます。

なるほど。「なんでいつも(あなたは)スマホばかり触っているの!」という言葉は「あなた」が主語で相手の領域に侵入した伝え方になっていたんだ…
「あなた」主語ではなく「私」主語で

パートナーには私がつわりでしんどいこととか、皿洗いをしてほしいことを伝えたかっただけなんだけどな…今回の場合はどう伝えたらよかったんだろう?
一般的に「あなた」主語ではなく「私」主語のコミュニケーションにすると、喧嘩になりにくいと言われています。「私」を主語にして
①(私は)こういう自分の事情(体調・状況・気持ち)があるから
②(あなたに)〇〇してほしい/〇〇してほしくないと思っている
という順番で伝えると、あなたが本当に言いたいことが相手に伝わりやすいです。
今回の場合だと「私」を主語にして
①(私は)つわりで体調が悪い中での皿洗いがつらいから
②(パートナーに)皿洗いをしてほしい
と伝えてみると、相手にあなたの言いたいことが伝わりやすいです。
この伝え方はあくまで一例なので、あなたなりの言葉でパートナーに伝える言葉を考えてみましょう。自分と相手の領域を意識しながら、少しずつ「私」主語のコミュニケーションを試してみてくださいね。

「(私は)つわりがひどくてお皿を洗うのがしんどいから、お願いしてもいい?」と伝えてみようかな!そう伝えると、パートナーと喧嘩にならずに私の体調を分かってくれて皿洗いを手伝ってくれそう。


