あなたの人間関係を視覚的に整理してみよう!

IPCで書く「親しさサークル」って何?

【ストレスとうまく付き合うために役立つ、対人関係カウンセリングとは?】でIPCという心理カウンセリングについてお伝えしました。

私たちは毎日色々な人と関わっていますが、関わる相手によって私たちの心理的な距離感は違います。心理的な距離感が近い人との関係ほど、私たちのこころに与える影響は大きくなります。

IPCでは親しさサークルという概念を使って、人間関係の心理的な距離感を整理します。

上図に示す親しさサークルの第一層には、心理的な距離感がとても近くて、自分のこころの状態に大きく影響を与える人を配置します。

「こころの状態に大きく影響を与える人」とは、IPCでは『重要な他者』と呼びます。

その人と良い関係の時はこころが穏やかになり、ケンカするととても悲しい気持ちになる相手のことを指します。例えば、転職や引っ越しで環境が変わっても関係が続く、家族や親友などが入ります。

第二層には、第一層の人ほどではないけれど、プライベートな話をするような相手が入ります。

例えば、親友まではいかないけれど仲の良い友人や、家族ほど深い話はしないけど関わりのある親戚などです。

第三層には、プライベートでの関わりがほとんどなく、その場での関係が良好に保てれば良いような相手が入ります。例えば、職場の人や習い事で関わるような人などです。

家族や関わりのある人でも、この図に入れたくない相手は無理に入れる必要はありません。 あなたオリジナルの親しさサークルを作成しましょう。

どうして親しさサークルを書く必要があるの?

親しさサークルのように、人間関係を視覚的に書き出す機会はあまりないですよね。頭の中で考えるだけでなく、視覚的に整理することで、自分の周りの人たちとの心理的な距離感をより客観的に把握することができます。

自分にとって大切な人間関係が整理できていないと、大切な人とのコミュニケーションが減ったり、反対に、あまり重要ではない相手に気を遣いすぎたりしてしまうことがあります。その結果、こころの負担が大きくなります。

基本的に、第一層の相手との関係が良好なら、こころも健康でいられると言われています。また、第二層の相手とは心地の良い心理的な距離感を保ち、第三層の相手とはほどほどの関係を築けているとこころが安定します。

さらに第一層から第三層までバランスよく人間関係が存在していることが、うつ病などのこころの健康リスクを減らすと言われています。

こころの健康を保つためにも、ぜひ一度「自分にとって『重要な他者』は誰かな?」「自分は誰をどの層に置くかな?」と考えて、親しさサークルを作成してみて下さい。