話を聞いてもらいたいのにアドバイスばかり!そんな時の伝え方のコツ

どうしてパートナーはアドバイスばかり言うのか考えてみよう

パートナーに「妊娠してから家事が大変。今でもこんなに大変なのに、赤ちゃんが生まれた後大丈夫かな…」と言ったら「産後もし大変だったら、お母さんに連絡して来てもらったらいいんじゃない?」と言われました。

私はアドバイスが欲しかったんじゃなくて、ただ不安な気持ちを聞いてほしかっただけなのに…

気持ちに寄り添って聞いてほしいと思っている時にアドバイスされると、余計につらく感じますよね。

対人関係カウンセリング(IPC)では、相手との関係にもやもやした時には、自分と相手との間に『期待のズレ』や『コミュニケーションのすれ違い』という『ズレ』がないか探し、その『ズレ』を修正することでストレス軽減を図っていきます。【参考コラム:心地良い人間関係がこころの安定につながる】

今回のように、相手に自分の気持ちを伝えた後にもやもやする時には、まずコミュニケーションのすれ違いがないかどうか、つまり「自分の期待が誤解なく相手に伝わっているか?」を考えることをおすすめします。

コミュニケーションのすれ違いパターンには①自分の気持ちが相手にきちんと伝わっているにも関わらず、相手が期待に応えてくれない場合と②自分の気持ちが相手にきちんと伝わっていないため、相手が期待に応えてくれない場合の2パターンがあります。

それぞれのパターンによって次の対応が異なってくるため、まずはこの点から振り返ってみましょう。

自分の気持ちがパートナーにきちんと誤解なく伝わっているのか考える時のヒントは、パートナーが自分の発言をどのように受け取ったのかを考えてみることです。

相手がアドバイスしてくるのは「とにかく話を聞いて欲しい」という私の気持ちがパートナーにちゃんと伝わっていない可能性があるんだ。今回の場合、パートナーは私のことを想ってアドバイスをしてくれていたから、私の本当の気持ちが伝わっていない気がするな。

相談するとアドバイスをしてくる人の特徴とは?

なぜパートナーは気持ちに寄り添うのではなくアドバイスをしてくるんだろう?

一般的に、困りごとがあって誰かに相談するときには、①問題解決をしたくてアドバイスを求めている時と、②気持ちを整理したくて話を聞いてほしい時があると思います。

ただ相談される側は、その2つの可能性があることを把握できずに、良い解決策を見つけることが唯一の方法だと考えている問題解決思考型の人も一定数います。

問題解決思考型の人は、あなたが「どうしよう」「困っている」「つらい」「悩んでいる」と相談したら、一律に「何か解決策を求めている」と受け取ってアドバイスをするでしょう。

あなたがアドバイスを求めている時であればとても助かるかと思いますが、ただ話を聞いてほしい時だと困ってしまいますよね。

今回のやりとりでも、問題解決思考型のパートナーが「ママが自分に解決策を求めている」と誤解をした、つまりコミュニケーションのすれ違いが起きた結果、ママのことを想ってアドバイスをした可能性があります。

私は悩んでいる気持ちに共感してほしかっただけだけど、パートナーはその言葉を「解決策を求めている」と受け取って、解決策を言うことで助けようと思っていたのか!

コミュニケーションのすれ違いを防ぐ伝え方とは

でも私はパートナーにはまず話を聞いてほしいな…そんな時はどうしたらいいんだろう?

相手の事情(今回だとパートナーが問題解決思考型だったこと)によって、自分の期待が誤解されて受け取られると、それをきっかけに『ズレ』が生じて、相手との関係にもやもやを感じてしまいます。

相手にどんな事情があろうとも、できるだけ誤解が生じないようにするには、自分が相手に求めていることをしっかりと言葉にすることが大切です。

今回の場合だと「ただ話を聞いてほしい」という気持ちを相手に言葉で伝えておくことで、誤解が生じにくくなると考えられます。

もし「話を聞いてほしい」と言っても最後まで聞いてもらえない場合には、話し始める前に「今日嫌なことがあったから最後まで話を聞いてほしい」「今はアドバイスより気持ちをわかってもらえたら嬉しい」などと伝えてみるのはいかがでしょうか?

「ただ話を聞いてほしいだけで、アドバイスは求めていない」と伝えると、相手は嫌な気持ちになりませんか?

自分の気持ちを相手に伝えることに抵抗があるママもいるかもしれませんが、何を求められているかが分かったほうが、パートナーとしても要求に応えやすい場合もあります。

ただ、相手が嫌な思いをせず、自分の期待を理解してもらえるような言い方で伝える必要があるので、伝え方の練習が必要になることもあるでしょう。

パートナーが問題解決思考型の場合「話を聞いてもらえるだけで気持ちが落ち着く」「気持ちを言える人がいることが支えになる」など、話を聞いてもらうことがいかに自分にとって役に立つことかを伝えてみるのも効果的です。

パートナーも、アドバイスをしなくても自分が役に立っていると分かれば、安心して話を聞くことに専念できるのではないでしょうか。